スペック
パソコンにおける、WindowsユーザーとMacユーザーの争い。
このどうでも良い争いは世界中で見られます。
台数のシェアで言えば、WindowsがMacを圧倒しています。
世の中のほとんどの人がWindowsパソコンを使ったことがあるでしょうが、Macを使ったことがある人は、そんなに多く無いでしょう。
そんなに多く無いと言うことは、言い方を変えれば、多くの人はMacの操作性なんかを良く知らないわけです。
つまり、Windows対Macの争いは、一方を良く知っていて一方を良く知らない人たちにおける争いとも言えるんですね。
パソコンを比較するときに一番大きなウェイトを占めるのはスペックです。
Windowsの世界には安くて高速なマシンがたくさんあります。
それに対してMacはスペックは少し下か、逆に、同じスペックなら高額だったりします。
それを見て多くの人は思います。
「なぜスペックが低くて高額なMacを使うの?」
もっともな疑問です。
数年前のボクもその一人でした。
そんなボクは今ではメインマシンがMac。
それには理由があります。
こんな説明をしてみましょう。
自動車を考えてください。
普段の生活で使う自動車です。
Aと言う自動車はハイパワーなエンジンを積んでいます。
とにかく速いんです。スポーツカーですね。
速いから目的地に速く着きます。
Bと言う自動車はそこまでハイパワーなエンジンを積んでいません。
しかもAより価格が高価です。
Aに乗っているドライバーは、
なぜBの方が遅くて高いのにBに乗るんだ?
と思ってるんですね。
そんな人が、試しにBに乗ってみました。
すると、その乗り心地の良さに驚きます。
確かに目的地に着くのはBの方が遅いです。
しかし、シートの心地よさ、ハンドルの操作のしやすさ。
快適装備。
つまりこう言うことです。
Aはスポーツカーなので、速いけど、シートは硬いしハンドル操作も難しい。
Bは高級車なので、シートは心地よく、ハンドルも回しやすい。
もし、目的地に一刻も早く着くことが最大の目的なら、迷わずAを選ぶべきです。
しかし、日常の買い物やドライブなどで使いたいのであれば、そこまで高速に目的地に着くことよりも、快適性を優先させたいとなるでしょう。Bがピッタリ。
自動車の何を欲するかによって優劣は変わるんですね。
速ければ速いほど良いクルマ、とは必ずしもならないわけです。
日常的に近所に買い物に行くのなら、Aの速さは必須では無く、Bの速さでも十分実用的です。
スペック以外
ボクは昔、Macを使ったことが無かった頃、WindowsパソコンがいかにMacより優れているかを話していました。
つまりMacに関しては食わず嫌いだったわけです。
スペック以外に何も知りませんでした。
そんなボクがMacを使ってみたところ、そのあまりの使いやすさに驚きました。
同じパソコンなのにこんなにも違う世界があるのか。
たしかにスペックはWindowsの方が高い。
だからと言って日常の使用で支障が出るほど、Macが遅いわけでは無い。
比べれば確かにWindowsのスペックの方が上だけれど、両方とも実用的な速度は十分に出ている。
となれば、普段使いには使いやすい方がいい。
そう思ったんです。
それ以来、ボクは日常のメインマシンにMacを使うようになりました。
もちろん会社などの仕事ではWindowsも使い続けているので、今では両方に詳しくなりました。
両方に詳しくなったボクが自分の意思で日常のメインマシンとしてMacを使うのは、ボクがMacを使いやすいと感じているからです。
世の中のシェアなんかはどうでも良くて、自分が使いやすいかどうか。
まさに自分のためです。世の中のシェアに流されて、わざわざ使いにくいと思うマシンを使う必要はありません。
今までにも書きましたが、ボクはAppleの信者ではありません。
物事は中身で選ぶべきだと何度も書いてきました。
今、非常に操作しやすいのがMacだからMacを使っているのであって、Mac以上に操作しやすいパソコンが登場すれば、当然、そっちに乗り換えるわけです。
ボクの選択基準が操作性だからです。
世の中のWindows派とMac派は、極端な人が多いんですよね。
Windows派の人はMacはダメだと言い、Mac派の人はWindowsはダメだと言う。
変です。
さっき書きましたよね。
速さが必要な人はAと言うクルマを選ぶべきだし、快適さを求める人はBと言うクルマを選べばいい。
選択基準によって選ぶべきモノは変わるはずなんです。
当然のように、Windowsの方が優れている部分もあり、当然のように、Macの方が優れている部分もあります。
どちらかが絶対的に優れていることはありません。
その中で人それぞれ、自分の選択基準で選べばいいだけです。
ボクは日常の操作性と言う基準でMacを選んでいるだけです。
当然、Macには無くてWindowsの方が優れている部分もたくさんありますし、その逆もたくさんあります。
でも世の中の多くの人は、どっちかを支持すれば、もう一方はダメだと言うんですよね。
犬派の人は猫を嫌い、猫派の人は犬を嫌う。
ボクなんか、どっちもかわいいと思いますけどねえ。
あらゆる面で優れている選択肢は実はこの世にはほとんど存在しなくて、実際にはその中から、自分に合致する部分を持つ方を選ぶわけです。
そうしないと不幸になります。
ホントは自分の目的に合っていないのに、単に世の中で流行っているからとか、世の中で持っている人が一番多いからとか、そんな理由で選んでしまうと、不幸になると思いますよ。
自分の人生だから、自分の基準で選べばいい。