日本は運転禁止国家
運転免許証のシステムをデジタル化しようと言う動きが活発化してきました。
現在まで、運転免許の更新には決まった場所へ行く必要がありますが、それを全国で行えるようにする見込みです。
保険証にしてもそうですが、手続きはなるべくデジタル化して、低コスト、迅速化、利便性の向上が図られるべきです。
運転免許証もそうすべきですが、運転免許に関しては、単純なデジタル化をすべきでは無いとボクは考えます。
その理由は、
日本が運転禁止国家
だからです。
運転要件の厳格化
日本は運転禁止国家なのです。法律でそう謳われています。
ただし、特別の要件を満たした人には、運転を免じて許しているわけです。
免許とはそう言う意味です。
本来、運転は禁止なんですが、特別に免じて許されている。
運転者はそれを常に意識する必要があります。
だから、歩行者がジャマだと発言するような運転者はそもそも免許を剥奪すべきなんです。
ジャマなのは常にクルマですから。
元々、歩行者がいた世界に、後から自動車が入って来たわけです。
特別に免じて許されているに過ぎません。
あくまでも、ジャマなのは自動車の方です。
新型コロナウイルスの件で大騒ぎですが、交通事故の死者数は、毎年3000人を軽く超えていて、新型コロナウイルスよりずっと多いです。
新型コロナウイルスで自粛するより、運転を自粛する方が多くの命を守れるわけです。
なのに、無事故無違反の人は、5年に1回のカンタンな講習だけで更新できてしまいます。
実際、交通死亡事故の3割程度はゴールド免許の人が起こしています。
ゴールド免許の人って、実際には運転をしないペーパードライバーの人が多いですよね。
そう言う人たちを除いて実際に運転しているゴールド免許の運転者に着目すれば、死亡事故率はさらに高いわけです。
最も重視すべきは、すでに起こった事故の処罰では無く、事故を防ぐコト、つまり、人命を守るコトです。
なので、いくらデジタル化を進めると言っても、それは書類上の手続きの話であって、5年に1回の更新時にも、もっとハードルを上げるべきです。
例えば、毎回、試験を義務付けて、落とす人を増やすべきなんですね。
それで、死亡事故の何割かは消えるわけです。
単に惰性で講習を受けに来て、それだけで新たに5年も運転できてしまう。
その結果、罪の無い人が命を落とす。
怖いと思いませんか?
もちろん、ゴールド以外の人には、さらに高いハードルを設定すべきですね。
運転禁止国家なので、基本はクルマを運転させない。
その中で、特別に資質を持った人だけに運転を免じて許す。
それくらいで良いと思います。
地方に住んでいたらクルマが無いと生活できないんだぞ、と言う人がいますが、それが罪の無い人の命を奪って良い理由にはなりません。
地方に住んでいるなら、高い高いハードルを乗り越えて運転免許を更新できるようにすればいいだけです。
最優先は人命ですからね。