株とその他
ボクは、ずーーっと思っていたんですよ。
ギャンブルと投資の違いを。
例えば、
- 競馬
- 宝くじ
- 株
- FX
を比べてみます。
何となく考えれば、どれも似てるんですよ。
共通点は、
当たれば儲かる
という点なんです。
そう考えれば、競馬をやるのも、宝くじをやるのも、株をやるのも、FXをやるのも似たようなモノかもしれません。
でも、ボクの中にモヤモヤが。
そのモヤモヤとは、
株と、それ以外は、根本的に違う
ということなんですよ。
で、その理由を考えていました。
やっと答えが見つかりましたよ。
ここに面白いデータがあります。
例えば、宝くじの控除率は55%です。
つまり、宝くじを買っても55%は胴元が取ってしまい、お客さんは残りの45%を奪い合うわけです。
これ、お客さんにとっては世界一、分が悪いギャンブルなんですよね。
こんな圧倒的に不利な戦いに毎年、多くの日本人は熱狂するわけです。
競馬の控除率は20%から20%。宝くじよりはずいぶんマシですが、お客さん全体で見れば払ったお金のせいぜい8割を奪い合っているわけです。
FXについては以前書きました。
全員が不利な状態からスタートするのがFXですね。
では、株はどうでしょうか。
そもそも論ですが、株価というのは、関係者みんなが上げようと努力します。
宝くじなら、どれが当たるかは単なる偶然です。どれかが当たれば、どれかは必ずハズレます。
競馬なら、どの馬が勝つかは単なる偶然です。どれかが勝てば、残りは必ず負けです。
FXなら、為替が上がるか下がるかは単なる偶然です。儲かった人が出れば、必ず損する人も出ます。
しかし、株は、社長も従業員も取引先も、上げるために頑張ります。
つまり人為的なチカラが働きます。
その結果、うまくいけば、全員が儲かる可能性があります。
わかりますか?
例えば、世の中のすべての会社の株価が上がれば、全員が儲かるわけです。
競馬なら、すべての馬が1位とはならないですよね。
FXなら、みんなが一丸となって為替レートを上げようとはならないですよね。上がって欲しい人もいれば下がって欲しい人もいるわけです。
宝くじなら他人が当選するということは自分が外れるということを意味するので、全員が当選はありえません。
株は人為的な上げ圧力がある
株は、人間が全員で上げるための努力をし、可能性として、全員が勝てる可能性があるんです。
株は確かにリスクはあります。株価は上がったり下がったりします。
でも、長期的に平均値を見れば、およそ年間5%のペースで上昇してるんです。上がったり下がったりを繰り返しながら。
つまり、株を買うというのは長期的には105%を取りに行く投資なんです。
宝くじはさっき書いたように長期的には45%を取りに行くギャンブル。
競馬は長期的には80%を取りに行くギャンブル。
FXは長期的には100%を少し下回るギャンブル。
つまり、株とそれ以外は、根本的に性質が違うんですよね。
株価は人為的に社会的に上げる努力が行われる。
いっぽう、宝くじや競馬やFXは結果はランダム。
だから資産形成を本気で真面目に取り組むなら、確率的に言って宝くじや競馬やFXではなく、株をやろうということになるわけです。
平均して5%で成長するのなら、それを長期で行えば非常に有利な資産形成になるんですから。
こちらの複利計算の記事も合わせて読んでみてください。