募金
心臓の難病を患う男の子の手術費用。
その募金を行なっていた人が、ウソだと告白しました。
このニュースを聞いたあなたはどう思うでしょう?
多くの人はどう思うでしょう?
「詐欺かもしれないから、寄付なんてしない。」
と思うんじゃないでしょうか。
ボクは、以前、こんな記事を買いたことがあります。
世の中には悪人がいます。
しかし、それはほんの一部です。
10人のうち1人が悪人だとしたら、カメラのシャッター音をつけるのは、1人の悪人のために9人の一般の人が悪影響を受けることになります。
まさに、悪人によって一般の人がコントロールされてしまっている状態です。
上記の難病の話も同じです。
世の中には、難病で苦しんでいるたくさんの人がいます。
治療にはおカネがかかります。
何の罪も無い人が、たまたま運によっておカネによって命を握られています。
なのにほんの一握りの詐欺師のせいで、世の中の一般の人たちが寄付をやめてしまったら、どうなるでしょう。
そうです。
助かるはずだった命が助からなくなるんです。
しかも人為的な理由でう。
- 詐欺かもしれないから寄付をやめよう。
- 詐欺かもしれないけど寄付をしよう。
前者であれば、詐欺師におカネが行くのは防げますが、その代わり、大部分の詐欺では無い人たちが犠牲になります。
後者であれば、仮に詐欺だったとしても、寄付した人は自分が寄付した金額のみ損するだけなのでダメージは少ないですし、詐欺師を厳しく処罰しておカネを取り返せる可能性もあります。もちろん大部分の苦しんでいる人たちにはおカネが行きます。
明らかに後者の方が社会全体のメリットが大きいのです。
ひっくるめてはいけない
ある事件が起こった時に、ひっくるめて考えてしまう人が多いです。
不動産会社が事件を起こせば、
「だから不動産会社なんて信用できない。」
介護士が事件を起こせば、
「だから介護士なんて信用できない。」
●●県の人が事件を起こせば、
「だから●●県の人は信用できない。」
女性が交通事故を起こせば、
「だから女性の運転はダメなんだ。」
と、短絡的に考えるんです。
当たり前のことですが、そんなのは間違いで、大部分の人は問題ないんです。
ごく一部の悪人のために、大部分の罪の無い人にまで罰を与えてはいけないんです。
以前から書いているように、日本は寄付後進国です。
よく、アメリカは個人主義で、日本は家族的なんて言われますが、それは単なるイメージであって、実態から目をそらすのは卑怯だと思います。
ボクはこれからも積極的に寄付をします。
もちろん中には詐欺もいるかもしれませんが、その場合でもボクが寄付額だけ損するだけで済みますし、その場合はきちんと処罰を求め、ちゃんとおカネを取り返す行動をします。
一部の詐欺を恐れて寄付をやめてしまえば、大多数の困っている人たちを救済できなくなるんですから。
今回の事件でボクが一番恐るのは、今回の事件だけを見て、世の中の多くの人が短絡的に考えて寄付行為をやめてしまい、その結果、多くの罪無く苦しんでいる人が助けられなくなることです。
これを読んでいる、まともで正しいあなたは、賢明な判断をしてください。