SEOと相対論
このブログではSEO対策の話をたびたびするんです。
ところでボクは、相対的な話と絶対的な話もよくしますよね。
インターネットのSEO対策ってのは、要するに検索時に上位表示されるための対策。
つまり、
相対評価
ですね。
サイトが絶対的に優れているかどうかではなくて、あくまでも他と比べて上か下か、なんです。
これが非常に重要なポイント。
世の中には、SEOをやってくれる会社があります。
SEO対策が仕事なんですね。
ボクはずっとモヤモヤしてるんですよ。
だって、SEOって相対的なモノですよね。
てことは、誰かが1位になれば、他の人は絶対に1位になれません。
学校のテストなら、例えば100点満点を全員が獲れば全員が1位です。
しかし、SEOには同率はありません。
と言うことは、もし、SEO対策の会社のあるクライアントが1位になってしまえば、別のクライアントは1位になれないわけです。
もっと言えば、クライアントが100社いれば、それらは1位から100位にばらつくわけです。
「御社のサイトを上位に表示します!」
と言うのはクライアントが100社とか1000社いれば、絶対に不可能なわけです。
利益相反
こんな例え方もできますよね。
ある塾が、
「当塾で学んだ生徒は絶対に東大入試に合格させます!」
と言っていて、東大の合格人数枠が100人だとすると、その塾に101人以上の生徒が来れば、絶対に誰かは落ちるわけです。
全員合格というコミットメントは物理的に不可能です。
この場合、その塾のメリットは完全に消え去っています。
というか、矛盾しています。
利益相反
が起こっているんですね。
SEO会社も典型的な利益相反事業をしているわけです。
これは学習塾でも同じです。
他にもたくさんあるでしょうね。
相対順位の向上を目指すビジネスは、誰かが上がれば必ず誰かが下がるわけですから。
実は、法律上、利益相反は禁止されていることが多いです。
でも実体としては、このように、いくらでもあります。
そろそろ、このことに気づく人がいても良いと思うんですが、あまり話題にならないんですよね。
こうやって書いていて、書き進めるほど、変だなあと思いながら、なぜこんなに変なのに世の中に普通に存在しているのだろうと疑問に思ってしまうわけです。
むしろ、ボクのこの論に反論があれば、歓迎したいところですが、誰か反論くれますか?
もちろん感情論では無く、ロジカルに説得力をもってお願いします。